題名 「サプライチェーン・ビジネスモデルの設計」
期日:2000年5月26日 場所:東京ベイ有明ワシントンホテル 主催:社団法人 日本経営協会 ビジネスショウ2000併設のITソリューション・カンファレンス
講演の要旨のみ記載します。詳しい情報がご入用の方は下記までご連絡ください。 必要でしたら使用した例題モデルもお送りいたします。
E-mail : matsumoto@posy.co.jp
1.概要
明治の初・中期と第二次大戦後に、社会と産業の枠組みについて十分な検討のないままに、欧米諸国に追い着け追い越せと、国全体で叱咤激励してがむしゃらに突っ走って来た感じがします。1980年の後半には、もう追い着くものがなくなったのではと安堵と慢心を感じたこともありましたが、最近また主にe−ビジネスについてアメリカに追い着けと、いつかの掛け声が再び聞かれるようです。
塗り絵はできても真白いキャンパスに構図を決めてデッサンすることはできないと言っているようで誠に残念です。こんな気持ちを多くの方々が抱いておられるのではないでしょうか。
さて、これまでビジネス自身にはアジリティと競争優位性を求めて来ました。しかし、企業の戦略を実現するために最初に取り組むビジネスモデルを計画・設計する時、高い成功確率をどんな方法で追求し、アジルに設計を推進・完了させることをどこまで心がけてきたでしょうか。仮に十分考えていたとしても、そのために具体的で適切な手段を導入してきたでしょうか。
工業分野の製品とかシステムとかあるいはサービスにおいては、それらの計画・設計からそれらを製造あるいは実現する技術までが、実適用される前にバーチャルなコンピュータ空間で十分に検討されています。それにより、成功の確度は高まり検討そのものも短時間にアジルに実施されています。
経営分野では、明らかにその過程が欠如しています。ITが経営システムの基本的なインフラになった今、ビジネス形態を設計するステップにおいてITによるバーチャル環境を有効に活用すべきだと私は考えます。それにより企業戦略あるいは事業戦略を高い確率で実現に導くことができるビジネスモデルをアジルに分析・設計できます。
この講演では、まず、ビジネスモデルを構成する主要部のビジネスプロセスについて説明した後、ビジネスプロセスをバーチャル空間で設計する方法について提案します。その後で、地ビール製造販売会社を例に、ビジネスモデルの一形態であるサプライチェーンの分析・設計をご覧になっていただきます。実際の分析・設計過程をご覧になっていただくことで、提案する方法の可能性を十分にご理解いただけると確信しています。
2.企業戦略とビジネスモデル
(1)企業戦略と事業戦略
(2)ビジネスモデルとその特許
ビジネス組織:階層構造を持ち、責任者の指名、指示と報告の
(3)サプライチェーン
サプライチェーンの設計における基本
最終顧客は魔法のステッキを欲しがっている
望むものは瞬時に
低費用で
多様化製品
私だけのもの
適用サービス/支援
欲しいものは一箇所から
(4)サプライチェーンの設計技術と評価技術
バランススコアカード サプライチェーン・カウンシルのSCOR 制約条件理論:TOC
3.サプライチェーンの分析と設計例
(1)はじめに
K.ブルワリーは、昨年4月に創業した地ビールを製造販売する会社です。 創業1年目にあたり事業の見直しをしたいと考えています。
(2)設計の流れ
@ 現状のビジネス形態を分析しVerbal Model を作成 (3)バーバルモデル
(4)因果関係図
(5)モデルの構築
(6)モデルのチューニングと検証
(7)分析1:最適化条件の導出
価格戦略、配送間隔は...?
(8)分析2:不確定要素が原因の最終目的地に対するリスク
原材料の価格変動、醸造設備の故障...の年間利益への影響?
(9)不確定要素を前提として最終目的地が達成できるための最適条件の導出
上記のリスクがあっても、目標の収益を達成したい。在庫等のサプライ・ チェーンの諸条件を決定し、その目標が達成できる確率は...?
以上
詳しい情報がご入用の方は下記までご連絡ください。 E-mail : matsumoto@posy.co.jp
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